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ESUJ Lecture (英語による講演)

劇的なる日本人
−宮沢賢治から前衛演劇まで−
Lecture by ロジャー・パルバース氏

2世紀半に亘る鎖国を経て純粋培養された日本文化は、その後明治維新や第二次大戦等の大きなエポックにより欧米文明の強い影響をうけて、独特な文化を作り上げました。 「日本文化」とは一体どのようなものなのでしょう。全世界の中で「マイナー文化」に過ぎないのでしょうか? 

11月12日国際文化会館講堂において、ロジャーパルバース氏による講演会が開催されました。パルバース氏は1967年に初来日以来、執筆活動から舞台演出まで、日本の芸術界で幅広く活躍されています。勿論、日本語も堪能で日本食通、かつて、すし屋のカウンターでは、見事な注文をする「ガイジン」として、隣の客からずっと観察された経験などもおありだったようですが、そのパルバースさんから見た日本文化の特徴や今後の日本に期待すべきことについて、機知に富んだお話を伺いました。

日本文化は"親子どんぶり"
その基本となる白米は大和文化(京都・奈良)であり、大陸文化の基本的要素を取り入れ、それを剃り落し、洗練、純真なものにしていくのが特徴であり、どんぶりの上にかかる半熟卵は江戸文化、「粋」といわれるように日本文化に趣を加えている。
5つの日本文化
大和文化・江戸文化に加えて日本には全部で5つの文化があると思っている。「桜」が特別な意味をもたず、独特の色彩や音楽感覚をもつ沖縄、朝鮮文化の影響を色濃く受けている九州、そして、"そのまま"な純朴さに代表される東北。特にパルバース氏はこの東北文化圏に属する宮沢賢治や坂口安吾に傾斜されました。
バブル時代が去って…
80〜90年代の日本は「ルンルン」といった言葉がはやり、フィーリング時代といわれました。"mindfulness"、"serious"なものは敬遠され、バブル時代と相俟って、皆が平等に何でも気軽に手に入れた時代でしたが、その時代が過ぎ去った今、日本人は一刻も早くバブルの残像を拭い去ることが必要である、今後の日本がとるべき政策は「富国強兵」ならぬ「富国強芸」、日本文化の価値を再認識して、明日への希望をもってほしいとの強いメッセージで講演は締め括られました。

Roger Pulvers  ロジャー・パルバース
作家、劇作家、演出家、翻訳者。 東京工業大学教授。  1967年に来日、爾来著書24冊を著し、清川虹子(故人)、岸田今日子、橋爪功などの舞台を演出。 来年最新作、小説 「ハーフ」を講談社から刊行予定。
<本人公式サイト>   http://homepage2.nifty.com/uesugihayato/index.htm

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