ESUJ Lecture (英語による講演)
Ambassador's Lecture Series!
チュニジア大使講演会
「ハンニバルの大遠征はチュニジアから」
3月27日6時30分より日比谷の日本記者クラブでAmbassador's Lecture Seriesの第3弾、サラ ハンナシ チュニジア大使による講演会が開催されました。強い春風が吹く荒れ模様のお天気でしたが、50人を超える会員や一般の方々が参集され満員の盛況でした。
チュニジアはイタリアの長靴の爪先のシシリー島からわずか190キロ先にあります。飛行機でローマまで1時間、パリまで2時間半、一方エジプトのカイロまでは3時間半かかるというまさに地中海沿岸の国で、昔からヨーロッパとの関連はとても深かったわけです。紀元前6世紀からフェニキア人がたてたカルタゴがここにあり西地中海を制覇していました。ハンナシ大使はOHPのイラストを使いハンニバル将軍がピレネーを越えフランスを横切りアルプスを越えてローマに攻め入った経路の諸説を詳しく説明されました。この地理的な特性によりチュニジアは古くからヨーロッパや東方との交易の拠点として栄え、またオリーブの発祥の地としても有名で、ここからスペイン、イタリア、ギリシャの各方面にオリーブが渡っていたそうです。またおいしいワインも産出されています。チュニジアはこのような古い歴史を持つために宗教的にもユダヤ教、キリスト教の影響を大きく受けており、聖アウグスティヌスもこの地で生まれています。現在はイスラム教が最大の宗教になっていますが、その他の宗教も受け入れられています。
講演の後半は日本との関係に入り、日本はアジア、アメリカ、ヨーロッパの三地域との交易や交流が盛んであるが、その他の地域にも資本投資から文化的接触まで大きな可能性があることをもっと認識してほしいと協調されました。また昨今の世界情勢にも言及され、欧州の統一(EU)はナポレオンもヒトラーも武力で成し得なかった統一が50年かけた地道な平和的話し合いで実現した例を挙げ、北朝鮮問題も中・韓・日・米のコンセンサスで武力によらない解決を求めることの妥当性を指摘し、イラク問題に関する危惧の念を述べられました。Q&Aではインディアナ大学で大使と同窓だった方や最近チュニジアを旅行され素晴らしい体験をされた方などの発言もあり、盛り上がりました。
サラ ハンナシ駐日チュニジア共和国特命全権大使
ニューヨークコロンビア大学で博士号取得、チュニス大学教授 チュニジア産業振興庁長官、チュニジア国際協力・対外投資省、副大臣等数々の要職を
歴任。1997年駐日大使。1998年オーストラリア大使を兼務。2000年アジア医師連絡協議会 名誉顧問。 |