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「江戸の仕組みと心」 徳川恒孝氏
6月27日(水)午後7時から総会に引き続いて徳川恒孝氏の講演会が六本木の国際文化会館で開催されました。世が世なら18代将軍であったかもしれない徳川氏の講演ということで130名を超える申込があり会場をいつもの講堂から急遽、岩崎小彌太ホールに変更したほどの盛況となりました。徳川氏は国際ビジネスマンとして鍛えた英語で江戸時代の長期間に亘って続いた平和の中で生まれた様々な仕組みや日本人の心についてのお話を展開されました。
まずは200年にわたる戦国時代で国民は疲弊の極みに達していたところから、歴史の流れの概要を説明くださいました。1540年頃にポルトガルから鉄砲が入り戦争のやり方が変わった、西欧文明はこの頃からどんどん日本に入り1600年の関ヶ原の戦いで勝利した頃の家康はベッドで眠りワインを飲んでいた、1601-1868の期間を外国の学者はパックスロマーナ(ローマによる平和)をもじってパックストクガワーナと呼ぶ人もいる等のエピソードもご紹介。では260年の平和が日本人に何をもたらしたか、つまり戦国時代には出来なかった全国規模の長期的計画が可能となったわけです。まず治水。大規模な河川の工事が全国規模で実施され洪水が減り農地が増えました。それは人口の増加をもたらし法治国としての秩序ができ、経済が大発展します。そして文化が花開き教育が進みます。英国のトーマスクック社が出来る100年も前に九州から日光まで3人の婦人だけの旅行が可能でした。この婦人たちは5ヶ月かけて3200キロをも安全に歩き、色々な寄り道をして沢山のお土産を買い、それを宅急便で送ったのです。
教育は一部の知識人のみのものから全ての階級に広がり女性もどんどん本が読めるようになります。出版物も膨大な量にのぼり実用的な手引書(ハウツー本)や俳句の本、辞典などがよく売れました。武士階級ではお金は不浄とする儒教的な哲学が浸透し、他方庶民の生活は貨幣経済の発展とともに豊かになっていきました。世界銀行の役員が指摘した途上国への投資の四つの条件 (1)平和 (2)安定政権 (3)高い識字率 (4)市場経済の経験 の全てを江戸時代に持っていたことになります。そしてリサイクルです。捨てるものは殆どなく、江戸の生活を描いた絵の中に出てくる籠を担いだ沢山の人のうち7割がセールスマンで3割がバイヤーでした。ローソクの余りから糞尿にいたるまで全てが再利用され完全自給体制で3300万人の人口を抱えていたわが国は人口と資源の見事なバランスが取れていたわけです。
人口、エネルギー、食糧、水など沢山な問題が生じている現代にあって、人類は江戸時代から学ぶべきものが沢山あるのではないかとの結論でした。徳川氏の講演はいたるところにユーモアたっぷりで、笑いながらも考えさせられることの多い印象深い一夜となりました。
ESUJ第9回年次総会開催
6月27日(水)18:15より六本木の国際文化会館において第9回年次総会が開催されました。58名の会員の参加と138通の委任状を得て、英会長が議長となり各議題が審議されました。2006年度の事業報告の後2006年度の決算報告が行われ承認されました。又、今回は役員改選期にあたりますので、新しい理事・監事が総会で選出されました。更に2007年度の事業計画に関し英会長より当連盟が10周年を迎えるにあたり、幾つかの特別行事を企画している旨が説明されました。総会終了後の新理事による理事会で理事の役員の互選、新評議員の推薦が行われました。新役員のリストを同封いたします。
English Club
6月19日(火)の月例English Clubは東独に生まれ、現在は日本で若きビジネスマンとして活躍中のマティアス・ライヒさんをゲストスピーカーにお迎えして "A cultural, historical and linguistic journey through Eastern Europe" というテーマでお話いただきました。
ドイツ語、ロシア語、英語、フランス語、そして日本語に堪能なマティアスさんはこれまでに欧州各地を旅行されています。この日は行く先々で彼自身が撮りためてきた数々の貴重な写真を中心に、1時間で東欧22カ国歴訪の旅へとご案内くださいました。Albania, Armenia, Belarus, Bosnia and Herzegovina, Bulgaria, Croatia, Czech Republic, Estonia, Georgia, Hungary, Latvia, Lithuania, Macedonia, Moldova, Montenegro,(Transnistrian Moldovan Republic), Poland, Romania, Russian Federation, Serbia, Slovak, Slovenia,そしてUkraine。皆さんはいくつご存知でしたか?美しい自然、生活感あふれる風景を見ながらマティアスさんの冴えたコメントなど臨場感もたっぷりで、究極の効率的かつon timeの旅程に皆さん大満足、質問も活発でした。また会の冒頭には会員の安藤賢次さんが"思いやり"についてのショートスピーチもご披露くださいました。
次回は7月17日(火)日本記者クラブ(18:30-20:30)ゲストスピーカーは日欧米の美術界でご活躍中の土屋幸子さん。先頃 NYで開催された名声高きアジア美術の見本市The Asian Art Fairの模様を中心に最先端NY事情をお話いただきます。8月のEnglish Clubは夏休みです。
ディベート大会ボランティアスタッフ募集!
いよいよ第10回記念大会を迎える今年の大学対抗英語ディベート大会。(10月7・8日開催)毎年大勢の大人の方々にもご協力いただいておりますが、今年もボランティアを募集中です。ぜひご協力をお願いいたします!(別紙)
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