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NEWSLETTER N0. 113
December 2008

大使レクチャーシリーズ 第14弾 「バングラデシュと私」

大使講演会シリーズは第14回として11月27日(木)駐日バングラデシュのアシュラフ・ウド・ドウラ大使をお迎えして日本記者クラブで開かれました。

パキスタンからの独立運動において「自由の戦士」として活躍された軍人、そして独立後各国に遣わされ優れた業績を挙げられた外交官である同大使は、母国について、また同国と日本の密接な関係について、ユーモアを交えつつ終始エネルギッシュに語られました。

4千年のガンジス文明を受け継ぎ、西にインド、東はミャンマー、南はベンガル湾に面する世界最大のデルタに位置する国、世界第4の米の生産国、農業生産において面積あたりの収量が世界のトップクラスの国、そして有名なサイクロンや台風による洪水の間に旱魃も襲うので、水のコントロールが重要であることなどが紹介されました。88%が回教徒の国でありながら、東のミヤンマー(仏教国)、西のインド(ヒンズー国)に挟まれ、それらと共存してきた歴史から、異文化圏との平和的共存の気質が根付いており、そのことが今日の発展に寄与していると指摘されました。

東西パキスタンであった間、不幸にして内戦を余儀なくされ、多くの命を失う時期がありましたが、1971年に独立を果たしてからは、国民の一致団結による国づくりが進められ、近年の6%台の成長というめざましい経済発展ぶりに到っています。軍政が長く続いたものの、最近では「バングラデシュはイスラムと民主主義が共存を超え相互補完しあえることを示した例」(ビル・リチャードソン)と言われるようになったこと、アジアで最初のノーベル文学賞を授与されたタゴールはベンガル人であること、女性の解放が著しく進んだ国であることなども強調されました。

厳しい自然環境や、東西冷戦の狭間にあって孤立しがちな独立後の境遇の中で、必要な救いの手をさしのべたのは日本であったし、その後も同国の重要なプロジェクトに経済援助が与えられているとして謝意が述べられました。両国の国民は共通に穏やかな気質をもっていること、戦後の極東軍事裁判において判決に唯一異論を唱えたパール判事はベンガル人であったこと、さらに国民の意識の中に、欧州勢の軍事的優勢に対してアジアで初めてロシアを破った(日露戦争)国、世界第2の経済大国となった日本への尊敬と憧憬が強いことなどを挙げて両国の関係はますます深くなるだろうと力を込めて語られました。 33回目のご結婚記念の日にあたり、夫人とお祝いの夕食を予定されている夜にお時間をお割きくださり、独立の内戦中のご苦労などに深い印象を残すお話をくださったドウラ大使には、お祝いと感謝の大きな拍手が送られました。



English Club 11月

11月18日(火)English Clubを開催しました。9月から会場は丸の内カフェ(新東京ビル1階)で行っていますが、お蔭さまで今回も同カフェのサイトからご応募いただいた一般の方々も含めて60席満席となりました。今回のゲストスピーカーはヌリリア・モルダフマトワさん。キルギスに生まれ、シベリア ノボシビルスクのロシアアカデミーに学び、そして現在 英国の伝統ある組織で活躍中の彼女のこれまでの人生を‘私のシルクロード’と題してお話くださいました。

中央アジアに位置し、カザフスタン、ウズベキスタン、タジキスタン、そして中国に隣接、国土(凡そ20万平方キロメートル)の80% は山岳地帯というキルギスという国について、ロシアとの関係、教育、ジェンダーの現状など、学生時代にソ連崩壊を体験し、その後の激動の時代と共に成長されてきたヌリリアさんならではの視点はとても新鮮でした。また、英国の組織Crown Agentsで日本の援助実施にかかわり、その資金でグルジア救済を考える・・・といった現在のマルチなお仕事ぶりなど、若干32歳にして豊富なご経験と美しい英語での堂々たるお話しぶり、そして見事なプレゼンテーションに大いに刺激をうけました。3ヶ月の日本滞在を経てその週末に英国へ戻られる前のお忙しい中で、貴重な機会をいただきありがとうございました。

次回は2009年1月20日(火)19:00-20:30丸の内カフェ にて開催します。テーマは『2009年宇宙の旅〜月への誘い〜』 Japan's lunar explorer "KAGUYA": first year observations and early results 宇宙航空研究開発機構(JAXA)祖父江真一氏にお話いただきます。



今後の活動予定

ESUJ新春講演会:1月28日(水)19:00-20:30
“Can Japan keep pace with a changing America?”
講師:沼田貞昭氏  会場:日本記者クラブ9階 大会議室
2009年1月世界が注目する米国オバマ政権の誕生について、今後の日本との関係も含めてお話いただきます。

【予告】英語でハイク(俳句)第6弾!
日時:2009年2月25日(水)18:30-20:00
会場:日本記者クラブ9階 大会議室
お待たせいたしました! 宮下惠美子先生の人気シリーズ。

Wishing You A Happy Holiday Season ☆


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